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概要

氏  名: 浅野 敦之(アサノ アツシ)
所  属:  生命環境系
専  攻: 生物圏資源科学
研究分野: 繁殖生物学
職  名: 助教
学  位:

博士 (学術)

学位取得大学:

岡山大学大学院 自然科学研究科 (2004年3月)

着任日   : 2012年3月1日
メンター  : 田島淳史 教授
研究室   : http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/~aasano/

動物における生殖分子機構の解明に挑む

はじめに

生殖は、異なる時空間スケールの生理現象が連続的に起こる神秘的なプロセスです。このような複雑なメカニズムはどのように制御されているのでしょうか?我々は細胞生物学的手法を使って動物における生殖機構を分子レベルで解明し、得られた成果の臨床技術への応用を目指しています。

 

1) 膜ラフトの受精における役割

膜ラフトは、ステロール、ガングリオシドGM1および機能性膜タンパクを豊富に含む生体膜ドメインで、近年様々な細胞生理現象の時空間制御に関わることが明らかになっています。最近我々は、ライブセルイメージングを使ってマウス精子のAPMに膜ラフトが存在していることを報告しました(図1)。そこで本研究では、受精および初期胚発生における膜ラフトの機能解析を行っています。

図1

 

2) 精巣上体成熟のメカニズム

精巣を離れた精子は、精巣上体において外環境から様々な機能制脂質、タンパクを選択的に獲得することで機能的成熟を遂げます。しかしどのようなメカニズムで必要な分子のみ選択的に獲得するのか明らかではありません。本研究ではブタ精子を使って精巣上体成熟における選択的分子獲得機構の解明を進めています。

 

3) 幹細胞工学を応用した動物遺伝資源の保存・増殖に関わる技術

人工多能性幹(iPS)細胞は特定細胞を人工的に初期化した未分化細胞で、実験動物レベルでは臓器や個体の再生に成功しています。最近絶滅が危惧されている動物において iPS細胞の作製が報告されたことから、今後この手法は希少動物の増殖や絶滅動物の再生に発展すると考えられます。そこで本研究では、家畜において体細胞からiPS細胞を誘導する初期化メカニズムの全容解明を進めると共に、 野生動物への応用に必要な周辺技術の開発を進めています。