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概要

顔写真 氏  名: 石賀 康博(イシガ ヤスヒロ)
所  属: 生命環境系
専  攻: 生物圏資源科学
研究分野: 植物病理学
職  名: 助教
学  位: 博士(農学)
学位取得大学: 岡山大学大学院 自然科学研究科(2005年3月)
着任日   : 2014年2月1日
メンター  : 山岡裕一教授
研究室   :

http://yasuhiroishiga.wix.com/ishiga-lab

食糧供給安定化のための植物―病原菌相互作用の解析

 農業は単に食糧生産のための産業であるだけでなく、人類の生存に欠かすことの出来ない環境、エネルギー、材料などを提供する最も重要な社会基盤であると言えます。現在の地球は様々な問題を抱えています。その中で最も早急な解決が必要な問題の一つが、人口増加に伴う食糧供給の不安定化であると言えます。地球の全人口は現在70億人に到達し、半世紀以内に100億人に近づくと予想され、それをまかなうためには食糧生産を飛躍的に向上させることが必要です。しかし、世界的な水不足問題、エネルギー供給問題、更には地球規模での気候変動も起こっていることから、従来のエネルギー多消費型農業では、環境破壊を加速することにもなり兼ねません。持続可能な作物生産を行うためには、単に収量の増加を目指すだけではなく、病害虫や雑草による損失を最小限に抑えるための病害診断・病害防除法や科学的な育種を積極的に導入した新たな農業システムの構築が不可欠です。実際に、病害虫や雑草の被害により、食糧資源の損失は年間約30%にも及び、病害による損失はその約半分を占め、約8億人分もの食糧に相当すると試算されています。以上のことから、持続可能な病害防除法の確立による食糧供給安定化が強く望まれています。そこで、私たちは食糧供給安定化を目標として、植物―病原菌相互作用の解析に取り組んでいます。植物の病原菌による感染症は糸状菌、細菌、ウイルス、線虫などによって引き起こされます。ヒトにおける感染症とは大きく異なり、植物における感染症は80%以上が糸状菌によって引き起こされています。我々は絶対寄生性の糸状菌であるダイズさび病菌の感染戦略及び宿主ダイズ植物の抵抗性機構を分子レベルで解析することにより、糸状菌に対する持続可能な病害防除法の開発を目指しています。