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概要

顔写真 氏  名: 今 孝悦(コン コウエツ)
所  属: 生命環境系
専  攻: 生物科学
研究分野: 海洋生態学
職  名: 助教
学  位: 博士(農学)
学位取得大学: 東京大学大学院 農学生命科学研究科(2009年3月)
着任日   : 2011年11月1日
メンター  : 稲葉一男教授
研究室   : https://sites.google.com/site/koetsukonlab/

潮間帯生物群集の維持に関わる相互作用網の構築

 地球上には実に多くの生物が生息しています。そうした多様な生物はそれぞれが独立して存在するのではなく、互いに何らかの関係を保ちながら存続しています。このような生物同士の繋がり、すなわち生物間相互作用によって、私たちの身の回りに見られる複雑な生物群集は維持されています。

 生物間相互作用に関する研究では、長らく餌資源を介した栄養的関係が重視されてきました。これは、捕食-被食関係から生物群集の成り立ちを理解しようとするもので、これまでに多くの理論が蓄積されてきました。しかし、実際に生物が利用する資源は餌資源だけではありません。生物の生息場そのものである空間資源も重要な資源となり得ます。例えば、岩礁潮間帯に生息する付着生物群集では、二次元的な生息場をめぐる熾烈な競争がしばしば生じます。こうした空間資源を介した非栄養的関係も重要な生物間相互作用のひとつと考えられますが、その理解は大きく立ち遅れています。

 私たちは、小さなスケールに多種類の生物が共存する潮間帯を対象として、生物間相互作用の中での餌資源と空間資源の相対的重要性を探ってきました。今後は、餌資源と空間資源の双方の資源利用を統合し、捕食-被食関係、競争関係および相利・片利共生関係を包含した新たな相互作用網を構築することで、群集構造の維持機構の解明に迫りたいと考えています。

 

 

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