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概要

顔写真 氏  名: 西村 健(ニシムラ ケン)
所  属: 医学医療系
専  攻: 生命システム医学
研究分野: 幹細胞工学、分子細胞生物学
職  名: 助教
学  位: 博士(医学)
学位取得大学: 大阪大学大学院 医学系研究科(2003年3月)
着任日   : 2012年8月1日
メンター  : 久武幸司教授
研究室   : http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-ed/biochem/gene/nishimura_top.html

細胞の初期化における遺伝子発現調節機構の解析と実用的な分化制御方法の開発

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、体細胞に複数の遺伝子を導入することによって誘導される多能性幹細胞で、再生医療をはじめとした様々な分野への応用が期待されています。しかし、iPS細胞が誘導されるメカニズムはまだ不明な部分が多く、これらの詳細が明らかになると、より効率の良いiPS細胞誘導が可能になるとともに、幹細胞の未分化性維持や分化制御に関しても、多くの知見が得られることが期待されます。
 我々が開発した「持続発現型RNAベクター」は、染色体に挿入されずに、多遺伝子を同時に持続発現させることができるという特長を持ちます。そして、このベクターを用いると、ベクターゲノムを全く含まない安全なiPS細胞が、従来の方法よりも非常に効率良く誘導できることを明らかにしています。
 そこで本研究では、このような我々のiPS細胞誘導方法の特長を利用して、iPS細胞誘導の各ステップに働く転写因子を明らかにし、それらを中心とした遺伝子発現調節機構を解析することによって、体細胞が初期化される分子メカニズムを解明します。そして、その知見を元に、より安全なiPS細胞を効率良く誘導する方法を確立します。また、持続発現型RNAベクターの特長を利用して、iPS細胞等から安全な分化組織を効率良く誘導する系の構築も行うことによって、iPS細胞の樹立から分化組織の取得までの一連の流れについて、再生医療の実用化に向けて大きく前進させることを目指します。

 

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