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概要

氏  名: 辻本 学(ツジモト マナブ)
所  属: 数理物質系
専  攻: 物性・分子工学
研究分野: 物質科学(超伝導材料工学)
職  名: 助教
学  位:

博士(工学)

学位取得大学:

筑波大学大学院 数理物質科学研究科(2013年3月)

着任日   : 2016年1月1日
メンター  : 門脇和男教授
研究室   :

http://quantum.secret.jp/tjmtlab/

超伝導体を使った小型コヒーレントテラヘルツ光源の開発

 テラヘルツ帯の電磁波であるテラヘルツ波を使った最先端の技術が今、研究分野だけでなく産業分野でも注目されているのをご存じでしょうか。テラヘルツ分光では物質の構造解析や種類同定を簡単に行うことができるため、化学分析、医学、環境計測などへの応用が期待されています。高い透過性と空中で自由に取り回せる性質は、空港でのセキュリティー検査、建築物や道路などの基礎部分の材質検査、美術品の非破壊検査といったイメージング応用に適しています。テラヘルツ無線通信では大容量のデータを超高速で送受信できるので、映像中継の非圧縮伝送、災害復旧の暫定的ネットワークインフラ、遠隔医療など、社会的ニーズの高い技術にも応用できます。
 テラヘルツ技術は夢のような技術として期待されている一方、信頼できる小型連続テラヘルツ光源の不足が重要な課題となっています。開発が進められている量子カスケードレーザーなどの半導体光源は可変周波数範囲や出力に制限があり、現在のところ普及には至っていません。そこで私は、銅酸化物高温超伝導体という物質が示すユニークな物性に着目し、超伝導体の巨視的トンネル効果を利用したまったく新しい連続テラヘルツ光源の開発に取り組んでいます。この光源は、コヒーレント光源,広範囲連続チューニング、単純な構造などの優れた性能が示されおり、有効な小型テラヘルツ光源としての実用化が期待されています。基礎・応用の両面で将来性のある本研究を今後も発展させ、社会の利便性向上につながる新技術を発信する「超伝導コヒーレントテラヘルツ工学」の確立をめざします。

 

 

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